介護現場は無資格でも就労可能ですが、基礎技術の習熟を保証しキャリアアップに役立つものとして、ぜひ取得しておきたい3大資格があります。
「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」「介護福祉士」です。
まず初任者研修は、旧ホームヘルパー2級に相当するもので、介護現場に就業中またはこれから就業しようとする人などが対象の研修課程です。
都道府県指定の教育機関に通い、計130時間・全10カリキュラムの中で、介護に関する基本的な理解や、老化・障害・認知症の理解などを進めます。
講習を受けた後、修了試験に合格すれば取得できる資格です。
次に実務者研修は、旧ホームヘルパー1級、旧介護職員基礎研修に相当するものです。
平成28年度から、介護福祉士の受験をするために必要な資格となったため、注目が集まっている資格です。
これも都道府県指定の教育機関で受講するもので、介護経験者や有資格者を前提にした講習内容のため、より専門的な知識が求められます。
初任者研修と同様、カリキュラムの修了と試験の合格で取得できます。
国家資格である介護福祉士は、国の福祉サービスの充実における中心的役割を担う存在だと認定される資格です。
取得ルートとしては、福祉系高校に通うもの、一般高校の後福祉系大学などの専門機関に通うもの、介護現場で実務者研修などを取得しながら受験するものの3ルートがあります。
特に増えているのは現場経験を通したルートで、実務者研修の修了と介護関係施設での実務経験が3年以上あれば受験可能となっています。